ホーム - 震災かたりべ - 午後二時四十七分

午後二時四十七分

坂本 雅信  双葉郡富岡町

 けたたましい携帯電話のメール音。緊急地震情報。福島県沖で地震発生。メールを読み切らない内にドーンという揺れ、これは大きいぞと思った!!

 必死でテーブルにつかまる。二段三段と続く。何々何なんだ。その時私はショッピングセンターで買い物中だった。天井の落下、お客さん、店員さんの悲鳴、瓶や物の割れる音、緊急店内放送、スプリンクラーの水音。恐怖で動くこともままならず!かろうじて外へ。まだ揺れている余震か地震酔いか、急いで車を発進、突然の雷と雨が。車のラジオでは震度6強M7.9と報じている。自宅は一応無事。でも中は足の踏み場もない。食器類は全部割れた。神棚も電気の傘までもが、、、。サッシは全部開いている。津波警報が出た。母が心配で駅前の実家へ。家は築80数年、屋根もガラスも割れていた。高台のため波は家の下方で止まっていたものの、その先は壊滅状態 言葉も出なかった。


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