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青春時代の宝物

猪狩 泰人  いわき市中央台

「泰人くん、大変だったね?何にも出来ないけど温かいものを食べて元気を出して!」と、現金を送ってくれた学生時代の先輩。
「ちぇっく!今、うちの親が入院中で家が空いていて、誰もいないから住んでもらえない?・・・」と無償で住居を提供してくれた竜ヶ崎の同級生夫婦。ちなみに「ちぇっく」とは私の当時のニックネームで、今でも彼らはこう呼んでくれる。

 「猪狩さん、心配しています。元気ですか?何かできることある?何でも言って!」と学生時代を共に過ごした1年後輩でデザイン研究室の仲間達3人からメール。楢葉から龍ヶ崎、龍ヶ崎からいわきへと2回の移動時に荷物を運んでくれた。妻も初めは「悪いよね?みんな忙しいのに・・・」と言っていたが、「遠慮することはむしろ失礼になるから」と説得し、みんなの誠意をありがたく受けた。

 今、不自由な生活を強いられている私だが不安や不満は感じない。それらをかき消してくれる「彼ら」という宝物を持っているから。


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