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あの日から~そして~これから

小林 益男  双葉郡富岡町

空が高くなり、すばらしい季節のはずなのにあの大震災から半年がたち、心身共に疲れが出てきているのは私だけではないはずです。国、或いは東京電力よりもう故郷に”戻れます”の報道を毎日、待っているのに巷から聞こえる声は富岡へはもう帰れないんじゃないかなどの悲観的なことばかりです。

少しばかりの仮払いとか義援金を出したからいいのではなくて、もっともっと、国は住民のすべてを考えて貰いたい。金で買えないものがあります。一刻も早く除染等を実施して地域ごとに帰還出来のか、或いは出来ないのかを示してもらいたい。

 避難所や仮設に居る人たちの苦しみを考えた時、心の潤滑油になる何かを少しでも早く、出して欲しい。これから日が短くなり、寒くなり待っているのは不安だけでは辛すぎる。

 仮設に居る人を先日訪問したとき懐かしがって涙を流した人も居ました。

早く海の見える所に戻りたいと。

 国と東電は元の生活、ご近所の絆を一刻も早く取り戻されるように努力してもらいたい。


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