友情
大和田清司 双葉郡楢葉町
原発が爆発してから放射能が怖くて知人を頼り茨城県鉾田市の大洗海岸の近くに避難しました。
朝の水平線から上がる太陽を見ると、もしかしたらここは安全かもしれないと思った。
友人は妻や母親の分の下着から防寒着まですっかり用意してくれたので、体とのサイズ差は気にせずに着替えることができて、新聞やテレビを見て津波の様子を知ることもできました。
避難生活をする前から着ているので数えてみると8日間も同じものを着ていたことになる。
トイレはペットボトルに水を持って入ることも無く普通に水が流れるし、やっと入った風呂ではもったいなくてお湯を流すことがしばらくできなかった。
着替えをしてやっと明日からはどうなるのだろうと考えた。でもこの近くにはスーパーも普通に営業しているし生きてはいけそうな気がした。
衣食住のすべてにわたって支えてくれる友情のありがたさに感謝している。