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放射能は魔物!!

三瓶 タカ  大玉村玉井・応急仮設住宅

 放射能の恐怖から富岡町を離れて転々と、今は大玉村応急仮設住宅での生活も半年が過ぎた。

我が町は四季折々の緑豊かな町で、清潔・安心安全の神話の家中での生活であった。まさか大震災や原発爆発等起こる筈があるかとあまりの甘い考えに今更のように悔やむ。

9月15日に一時帰宅ができた。
「夢枕に立った亡き母の目にも涙が光った」
車窓からの光景は人影のない荒れ果てた田畑、主のいない牛の群れが、道路には糞だけが点々と乾ききって、、、。

我が家も変わり果て自慢の庭には雑草が、瓦は割れ落ち、畳は腐り悪臭だけが鼻を突く。

荷を素早くまとめ戻る支度、こんな悲しい状態がいつまで続くの、安心安全の言葉はなんだったの?周りの不気味な静けさに心が痛む。

ご先祖様に留守番を頼みながら心からの合掌です。もう、心身ともに疲れた。

慣れない土地での寒さは芯まで凍るのだろうなあ。でも、不平不満顔では心まで腐ってしまいそう。笑顔で助け合い、励まし合いながらプラス思考で暮らそう。復興を願って・・・


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